3 購買
(昼休み、真野の机に椅子を移動してきたギャルちゃんこと有紗)
(有紗にビビりながら弁当を取り出そうとするオタクちゃんこと真野)
「あっ」
「どうした〜?」
「お弁当忘れてきちゃった、どうしよう」
「じゃあ購買行ってパン買ってくればいーじゃん」
「でも……(購買、オラついた輩が占領してるんだよなあ……怖いな……)」
「なにビビってんの? 購買は高校生のインフラだよ! ほら行こ! ウチも焼きそばパン買わなきゃ!」
(有紗に引っ張られて立ちあがる真野)
「あう……(焼きそばパンはオラついた輩のなかでも特に敏捷な個体でなければゲットできない。時間的にアリサちゃんが焼きそばパンをゲットするのはもう難しいはず……)」
(購買では既にきなこ揚げパン以外完売)
「ありゃ、きなこ揚げパンしか残ってないねー」
「でも、きなこ……好きだから。買う……アリサちゃんは、きなこ揚げパンでいいの?」
「うん! 焼きそばパンは競争率高いからしゃーない!」
「……ありがと、購買初めて使った。アリサちゃんのおかげ。ありがとう」
「え?(当然のことしたのになんか感謝されてる?! なんで? 面白!)いやいや〜!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます