324:コミケ振り返り配信!①
次の日になり、名古屋へ帰る日がやってきた。
もう一日ゆっくりしても良いんだけど、やる事もいっぱいあるから仕方ない。
行きと同じように新幹線で名古屋駅まで戻ると、薫さん達とはそこでお別れ。
「それじゃ優希くん、また来週ね」
「はい!
薫さんも由良さんもありがとうございました!」
「こちらこそ!
良いものいっぱい見せてもらっちゃったし!」
「いつもありがとね。来週楽しみにしてるから」
「はい!」
最後に軽く話すと僕達はそれぞれの家へ向かう地下鉄のホームへと歩いていく。
色々あったけど、気を入れ直して頑張らないと。
♢
『リス兄、リス姉こんばんは!
やっとお家に帰ってきた白姫ゆかだよ♪』
:うおおおおおおおお待ってたあああああああ
:ねぇ?なんでスパチャオフにしてるの????
:スパチャ投げさせて???私ゆかちゃんのお姉ちゃんだよ???
『あれ?また切ってた?
一応入れ直すけど、進まなくなるくらい一気に入れないでね?約束だよ?』
:ウンワカッター
:イッパイイレナイ
:モチロンサー
『うーん、なんか怪しい⋯⋯
あ、今入れ直したよ!』
ボクがそう言った瞬間、スパチャが殺到した。
金額こそまちまちではあるものの、やばいのはそのスパチャの数。
一瞬で100人くらいはスパチャを投げたんじゃないかってくらいの勢いでコメントが猛加速していってる。
『だから言ったでしょおおおおおおおお!?!?』
:草
:この声が聞きたくて投げたまである
:あーこの叫び声よ
:うーん帰ってきたって感じ
『待ってこのお姉ちゃん代とかで赤スパとか、ご飯代とかいって上限投げてくる人までいるんだけどどうして!?!?』
:ゆかちゃん、胸に手を当てて考えてみて
:自分が何を販売したか覚えてらっしゃらない?
:あのASMRやばかったからなー
『あっ』
:気付いたようですね
:あのASMRのせいでガチ恋勢が9割になりました
:あれの破壊力やべーよ
『そ、そんなにやばかった?』
:ピヨッターでシナリオライターさんが謝罪してたよ
:あたしゃ、なんちゅうもんを生み出してしまったんだって言ってたねw
:草
:ライターさん後悔してるのほんま草
『ボク録音中は無意識に近いから、あんまりわからないし、自分の声にどうこうは思わないから⋯⋯』
浮雲ふわり:お姉ちゃんとデートいつしてくれるんですか??あんなに耳元で囁いてくれましたよね??
:出たわね
:いきなりデート要求は草なんよ
『あっ、ふわりお姉ちゃんいらっしゃい!
来てくれてありがとう⋯⋯ってデートの約束なんてしてないよね!?
一緒にゲームしよってお誘いはもらったけど!!』
浮雲ふわり:そんな⋯⋯あの時囁いてくれたのは嘘だったんですかー!?
:つ現実
浮雲ふわり:現実さんは帰ってください
:!?!?!?
『みんなお願いだから現実に戻ってきて!?!?』
:ASMRに抱かれて溺死したいのでだめです
:もう俺、あれでいいかなって
:おい待てお前らそれは⋯⋯そうかも
:私も
:わたしも!!!
柿崎ゆる:気付いたから入って来たけど凄くカオスになってる⋯⋯
:いつもカオスっちゃカオスじゃない??
『おかしいなぁ!こうなるの分かってるから一気に送らないでって言ったはずなのに!あっ、ゆるお姉ちゃんも来てくれてありがとう!』
:送りたい人が多すぎた問題
:あのASMRでガチ恋目覚めたらしゃーない
柿崎ゆる:ゆかちゃんの筆頭お姉ちゃんは私です。異論は認めないよ
:張り合うなwww
浮雲ふわり:ゆるママさんはYURAさんがいるでしょ!?ずるいですよ!
:ずるいは草
『ガチ恋は禁止!!良いね!?
というかボクは男だからね!?
みんな目を覚ましてね!?』
:男でも⋯⋯ええかって
:性癖歪んじゃったぁ❤︎
:責任取って❤︎
『それは無理!
ボクだって⋯⋯』
:ん?
:ん?
:おや?
:ボクだって?
『今のはちがっ』
:照れてるw
:かわヨ
:うーんこれは乙女
浮雲ふわり:私という人がいますからねー?
:ふわちゃん⋯⋯最初の暴走さえなければ⋯⋯
浮雲ふわり:何でですかー!?!?
『もう、何でも色恋に持っていかない!
今日はコミケの感想配信っていうのもあったけど、ASMRの感想をましゅまろに送ってもらってたからそれを読んでいこうと思ってたんだけど⋯⋯このままだとやれないねー?』
:やじゃ!反応見たいのじゃ!
:くぅ、スパチャはまだ我慢だ⋯⋯
:さぁお前ら全裸待機の時間だぞ
『暑いけど服は着ようね!?』
『ってもう今日ツッコミばかりしてる気がするよぉ⋯⋯』
『今度こそ、ましゅまろ読むからね!良いね?』
:はい
:はい
:りょ
:うん
:わかった
:はーい!
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