バズる神様
そこは地上から遠く離れた天界。
そこに住まう神々たちの間では最近ある遊びが流行っていた。
「おい、昨日のツイートはバズったか?」
「ダメだ。全然伸びない」
「俺もだ」
そう、Twitterに人間のフリをして参加して、どれだけバズらせられるかという暇を持て余した神々の遊びだった。
「ワシのはよく分からんがバズっとるぞ。一晩で10万リツイート」と、そこに一人の神様。
「な、なんだって!お前なんてツイートしたんだよ!?」と、スマホを覗き込む神様。
『人類は100年後に絶滅する。神より。↓これ証拠』
「お前、悪魔みたいなやつだな」
「だって事実やし」
「だからだよ。神として超えちゃいけない1線ってのがあるだろ」
世の中に疫病をもたらすその神は、何が問題なのか分かった様子はなく、ただ首を傾げるばかりだった。
*
なお、人間たちが真実だと知るのはそれから100年近く経つ頃。
#神も仏もあったもんじゃない
というハッシュタグがトレンド入りしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます