はい、自分に嫌悪です

 佳南とのデートの次の日


「植付くん?これはどういう事かな?」


 俺は何故か委員長に責められていた


「んふふ〜植く〜ん♪」


 右腕にはデレデレの佳南……


「う、植くん………?この前まで植付くん呼びだったよね?!ねぇ?!どういう事?!」


 目の前にはヒステリックに叫ぶ委員長……


「なんだこれ………」


「え?お前が引き起こした修羅場だろ?」


「喰斗、戦争がお望みか?」


「お?やるか?ハーレム王」


「その呼び方やめろ!」


 こいつの名前は大谷おおや 喰斗くいと、中学からの同級生で、唯一俺の周りの女の子達の本性を知ってる男だ


「いや、どう考えてもハーレム王だろ?師子倉さんに織部先輩、虹原ちゃんに義妹の魅空ちゃん、最近聞いた話だと先生に美奈井委員長もたぶらかしたんだって?」


「は?委員長?なんの話しだ?」


 俺知らないぞ?


「あれ?これ俺やらかしたんじゃ………」


「大谷くん?」


「ひっ……!」


 い、委員長の表情が……般若みたいになってる……!


「……………………………最悪です、私の好意に植付くんが気づいてないうちに監禁して私のことを好きにならせてそのまま既成事実を作ろうと思ってたのに……!」


「待て待て待て待て!」


 今とんでもない事言わなかったか?!監禁?!既成事実?!ていうか……


「委員長……………俺の事、好き、なの?」


「…………………………………………………………………………………………………………………………………………はい/////」


 マジか………


「…………ちなみに、最低だとは思うんだが……理由を聞いてもいいか?」


「貴方に助けられたからです」


 …………………………やっぱりか


「ははっ……俺は本当に救いようがねぇな」


 優しくなければいけない、そうしなければまたいじめられる、ずっとそう思っていた。けど……


、そう学んだんだ」


 優しくしてれば全部円満になる、そう考えていた昔の自分を殴りたい


『あんた、気持ち悪い。なにしても怒らない、ずっと笑顔、人形みたい』


『なに?!近づかないでって言ったでしょ?!私のこんな姿を見てもあんたの顔に浮かんでいるのは心配でも悲しみでもなく笑顔!気持ち悪いわ!!』


『あはは、もう疲れちゃった。…………あんたは優しくするだけで心配はしてくれないのね?…………………………バイバイ』


 ……………………ああ、未だにに言われた言葉が頭から離れない

 俺は、生きてていいのかなぁ………













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