神棚から牡丹餅 3

 先ほどから神様に姿を見せるよう騒ぎまくる男。


 神様は少しだけ距離を取った位置から男に注意します。


「うるさい! 近所迷惑でしょうが!!」


「ひいぃぃぃぃ! 申し訳ありません!」


 すぐに土下座をする男。


 やっぱり見えているのでしょうか。


「でも、これで僕は確信した。お姿は見えずとも、僕の脳内には確かに聞こえた。幼女の声が――」


 どうやら見えてはいないようです。


 神様は安堵の表情を浮かべました。でもやっぱり怯えた表情もしました。

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