悪魔銃を持つ男（デビルスリンガー） 〜迷える悪魔は誰に微笑む〜

登場人物紹介

〇長雨（ながめ）憑魔（ひょうま）（22）…別称「デビルスリンガー」。ひょんなことから魔界を追放された小悪魔ウニカと出会い、とある契約を交わしたことで悪魔使いとなってしまう。過去にヤクザの組長であった父親を殺された過去を持ち、その怨念を晴らすべく極道の世界へ飛び込んでゆく。人情があり、兄弟分である村雨や相棒のウニカのことを思っている。

〇ウニカ・メテオラ（？）…元々は魔界の王の娘だったが、魔界で誤って大罪人であるゴアの閉じ込めていた封印を解いてしまい、その罪を贖うべく地上に落とされた悪魔。慿魔と契約を交わし、彼の使い魔となった。変身能力、錬金術を駆使する他、背中から生えた翼で空を自由に飛ぶことができる。普段は銃の姿となって憑魔の懐（ふところ）に収まっている。

〇村雨（むらさめ）篠介（しのすけ）（24）…かつて憑魔の相棒として共に抗争の中を生き残ったが、村雨組の組長に就任してから組織拡大のため、悪事に手を染めるようになる。能力者の力を利用して村雨組を「天道会」を超えた一大組織に育て上げようと画策する。

〇氷雨（ひさめ）之親（ゆきちか）（71）…巨大暴力団「天道会」会長。組織内で好き放題にやっていた白雨組を壊滅してくれたことをきっかけに憑魔と篠介を高く評価し、彼らを会に引き入れる。

〇時雨（しぐれ）鉄平（てっぺい）（26）…村雨組に新たに加わった若頭。村雨組を天下に導く為なら手段を選ばず、麻薬密売や他の組との抗争を誘発させるなど陰で暗躍する参謀的存在。

〇亀蛇（かめだ）透哉（とうや）（20）…別称「ドラレオン」。鋼鉄の鱗で覆われ、その見た目はカメレオンと人間を足し合わせたような、おぞましい化け物である。体色を透明に変え、周囲に溶け込むことができる。また、強力な長い舌を伸ばして相手を封じ込めることができる。時雨に雇われており、陰で悪事を働く。

〇描武（びょうぶ）炎生（えんせい）（21）…別称「チョークトレイサー」。チョークで描いたものを、その機能まで完全にコピーさせて実体化させる能力を持つ。主に銃器を生成し、狙撃を得意とする。自ら芸術家を豪語し、写実主義の絵画を好む。

〇白雨（はくう）重久（しげひさ）（34）…長雨憑魔と纏の父親である長雨曹治郎を撃ち殺した、元曹治郎の側近。後に、復讐の為カチコミに来た憑魔と篠介に射殺された。

〇長雨（ながめ）纏（まとい）（12）…慿魔の弟であり、彼と同じく、父親を殺された過去を重荷として背負っている。

〇長雨（ながめ）曹治郎（そうじろう）（48）…憑魔と纏の父親であり、村雨を養子として家族の一員とした、長雨家の主。長雨組の組長を務めていたが、側近であった白雨の裏切りにより殺される。