第9話 幸せ色の2本線

つるりとすべる木の近く、君はくるくる踊ってる。


散った花びら集めてほうり、夏の雪だと大はしゃぎ。

名前も知らぬその花が、君の笑顔を連れてきた。


髪についてる花びら払い、つんとほっぺた触れてみる。

君のはにかみいとおしく。


疲れ木陰こかげで休もうと、僕らの後に並ぶのは。


幸せ色の2本線。

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