第251話 251.密偵

◇◇◇◇


レイ達が魔力切れで気を失いながらも、錬成で色んな施設を作成していた頃、エデンを一つの商隊が訪れていた。


商隊はレイアード城塞都市から50キロ程北に位置するワントフォード城塞都市から来訪したウエストン商会の商隊でワントフォード城塞都市の領主カーティス・ワントフォードから塩の調達を依頼されてきたのだった。


それと・・・

ワントフォード城塞都市の領主カーティス・ワントフォードからもう一つ受けた命令は


『塩の製法を探れ』


というものだった。

ワントフォード城塞都市はレイアード城塞都市から50キロ程北に位置する山の中の周囲2キロを石壁で築いてその中に出来た街で人口は1万人

主な産業は『ポテドン(さつまいも)』

そうしてもう一つ初代ワントフォードが山の中を彷徨っていた時に見つけた『山ぶどう』を改良した『ワントフォードぶどう』


もう一つワントフォード城塞都市の中にあるウェナリアダンジョンからドロップするドロップ品と魔獣の肉

だがそのドロップ品の殆どはラドスから来たラドス専売塩商人により少しの塩と交換でむしり取られてゆく。


領主カーティス・ワントフォードはいつもラドスからの塩販売業者が来る旅に思うのだ!!


『この領地からも塩が算出できればこんな苦労はしなくて良いのに!!』


ワントフォード城塞都市に居る者ならば誰しも思うのだ


『塩さえあればあんなラドスの商人の言いなりなんかにならなくて良いのに』


ワントフォード城塞都市のはたまたまレイアード城塞都市で行われるオークションにダンジョンドロップ品を出す為に領主カーティス・ワントフォードがレイアード城塞都市を訪れていた時、たまたま路上で販売していた塩を見つけたのだ!!


『塩:1キロ小銀貨5枚』



自分の目を疑った!!

ラドスの塩販売商人は

『このワントフォード城塞都市まで運ぶんだ10キロで金貨2枚は貰わないと割が合わねえぜ』

と言って10キロ金貨2枚を払って買っていたのだ!!



それがだ!!レイアードの露店で販売している塩が1キロ小銀貨5枚!!10キロ買っても大銀貨5枚だ

ワントフォード城塞都市に来るラドスの商人から買う値段の実に『4分の一』の値段!!


思わず腰を抜かしそうになりながらも露店の店主に

「これは何処で絵手に入れた商品なんだ!!」

と問い詰めたのだが・・・

「お客さん、商品の仕入れ情報は商人の命だ!!教えれないね」

と断られ

塩10キロを買い金貨1枚を握らせると

「へへへっお客さん解ってるね~この塩はエデンで仕入れたのさ。エデンはここ数日で出来た城塞都市でさ~この真っ白な塩はそのエデンの領主が作っているっていう噂だぜ

その領主ってのがまたまた超~美少女でさ~女神様って言う人間も居るっていう噂だ」


露店店主から話を聞いた領主カーティス・ワントフォードはレイアード城塞都市でのオークションを終わらせると速攻でワントフォード城塞都市に帰り、お抱え商人のウエストン商会の会頭コリーを領主館に呼んで

『ポテドン(さつまいも)』

『ワントフォードぶどう』

を荷馬車いっぱいに積んでエデンに行き販売すると同時に塩の購入依頼

そうしてもう一つ


『塩製造方法の入手』

を指示したのだった。


ワントフォード城塞都市を馬車20台、冒険者20人を護衛にウエストン商会の会頭コリーはレイアード城塞都市経由でエデンまでやってきた訳だが・・・

まずレイアードからエデンの間の道が整備され、魔獣が全然出現しない殊にまず驚かされ


20両の客車を引いて物凄いスピードで専用道路を走る『バス』という乗り物に驚愕

「半年前にトレノア城塞都市に行く為にこの辺りを通った時はこんな物無かったぞ!!どうなっている?」

と独り言をぶつぶつと言って相当危ない人になっていた。

「コリー会頭ヤバいんじゃないか?」

などと従者がこそこそと陰で心配するくらいヤバい状態


護衛の冒険者達は

「魔獣が一匹もでねえっていうのが気味悪いな」

「前回この辺を護衛していた時は魔獣の巣窟じゃないかと思うくらい一杯魔獣がいましたからね」

「これだけ魔獣が出ないと何かるんじゃないかと不安になりますね」


そんな事を話しながら綺麗に整備された道路を商隊の馬車を守りながら進んでいると向こうから商隊の馬車が近づいてくるのが見えた。


ウエストン商会の会頭コリーはその商隊の馬車に向かって

「私はウエストン商会の会頭コリー・ウエストンと申します。もしわかれば教えて頂きたいのですが、半年前トレノアの城塞都市に行く時kの辺りを通った時は魔獣がうようよ居たのに、今は魔獣一匹見当たらないのですが何かあったのでしょうか?」


と聞いてみたのだった

「おお~これはこれはウエストン商会の会頭コリー・ウエストンさんでしたか、デイアード城塞都市のアフレア商会のアントニーですよ」

「おお~アントニー殿の馬車でしたか」

「この辺に魔獣が居ないのは、エデンのメイドさん達が魔獣を殲滅してくれたからですよ。いやぁ~あんな見目麗しい絶世の美女達のメイドさんが数万の魔獣殲滅をしたなんてあの子達を見ても私も信じられないくらいですよ。

エデンの『エデンズガーデン』というホテルの一階プールでいつもメイドさん達が遊んでいますから見られると良いですよ。

もう目の保養が出来ますぞ!!

あれはもう地上に降りた天使その物ですな

まぁ~誘っても『この身はご主人様の物ですから』と断られるでしょうがながはははは~」


そう言って通り過ぎてゆくのだった。


「エデンのメイドが数万の魔獣を殲滅?信じられん」

アフレア商会の会頭アントニーの言葉を聞いても信じられず困惑するウエストン商会の会頭コリー・ウエストン

だが・・

この魔獣の居ない状況をどう説明する?

そう考えると信じざるを得ない会頭コリー


そうしてエデンの城塞都市にやってきた訳だが・・・


つづく・・・

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