第218話 218.その武器はダンジョンに入る為の物?それとも?

◇◇ レイ ◇◇


旧ダナンの人達がエデンに移転して来た事によってトイアーのダンジョンに依存して生きて来た生き方が大きく変わり生活基盤が崩壊したこの状態を打破する為に旧ダナンの地と同じようなメトリーノダンジョンが有る城塞都市デナストレアと城塞都市メリアストロとの関係を親密にし旧ダナンの人々がトイアーのダンジョンの代わりにメトリーノダンジョンに生活基盤を変えてもらう。


その大一手!!


『メトリーノダンジョンに行こう』


キャンペーンを実施する。

現代社会と同じように通勤電車に乗り、会社(ダンジョン)に行って稼いでまた電車でこのエデンの地(ベットタウン)に戻って来る。


冒険者は言わば、現代社会で言うサラリーマン

此処の良い所は


『自分で働いて結果を出しただけ給料が増える』


ちゃんと働かない物は給料が出ない(狩った魔獣やドロップ品が給料)


エデンに帰ってみると・・・

自由市場の場所は商隊の人間や、ダナンの領民が食べ物屋さんや蔦で編んだ籠などを販売していた。


『1人小銀貨1枚出せば5メートル×5メートルの場所を一日借りれる』

面白い方法を取っていたグループも有る。


4人で5メートル×5メートルの区画を1区画借りて4人其々違う物を販売していた所もあった。

使い方は自由

4人で割れば一人銅貨25枚

それ以上に儲ければ良い訳だ。


設置して昨日試験運用しただけなのに、今日はもう殆どの商隊が店を出している。

旧ダナンの領民も大勢この自由市場で久しぶりに買物を楽しんでいるよう。



そうして俺が掲示板に大きく


『城塞都市デナストレアと城塞都市メリアストロの中間にあるメトリーノダンジョンを解放しエデンの自由市場駅からメトリーノダンジョン行きのバスが出る。難易度はトイアーのダンジョンと同等』


って書いたから


「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおお~」」」」」」」」」」

「明日から俺はメトリーノダンジョンに行くぞ~」

「おらもだ~」

「じゃ~俺も行ってみるぞ」

「武器だ武器が必要だ。そうだギルドの正面に武器屋と鍛冶屋が引っ越してたぞ!!今から武器を調達だ!!」


そう言って武器を求めて武器屋と鍛冶屋に群がって行くダナンの人々

トレノアに負けたダナンの人々はトレノア軍により武器を全て取り上げられていたのだった。

ダナン奪還後、その日の内にエデンに移転して来たダナンの人々はトレノア軍の武器を持ってくる余裕は無かったのだった。



そんな朝方ギルド本部の前に引っ越して来た『武器屋』の夫婦は


「「なんで~~~」」


と文句を言いながらもウハウハなこの状況


「売れる物は全て売るぞ!!」

「うちのか~ちゃん特別価格で安くしとくぞ~誰か買わねえか~?」

「うちのとーちゃん要る奴はタダで良いから持ってってくれ~」


そんな掛け声も聞こえて来るが・・・


多分気のせいだろう


『鍛冶屋』の方でも

「なんで急に皆集まって来るんだい!!言われて直ぐにできるもんじゃないんだ」

「いままで誰も来なかったくせに都合の良い時だけ来やがって!!だが売れる時に売ってやるぞ!!今まで作り置きしていた武器を全部出してやるぞ」

「あんた今までの分稼ぎまくるわよ!!」


って大変な騒ぎだ。

武器屋防具を買う事にあぶれた人々は


「ギルドが有るじゃないか、ギルドで買うぞ」

「俺もギルドで買うぞ」

・・・

そうしてエデンギルド本部も在庫になっていた防具や武器を全部放出するのだった。



だが・・

武器を手に入れた人々は気分が高揚し、何でもできると勘違いをしてしまう者も多い!!

今までトレノアに侵略され抑圧されていた気持ちが一気に解放され

問題が次第にすり替わる


悪いのは

上手くいかないのは全部俺達を此処に連れて来た者達なのだと!!

そうして不満は変な方向へと曲がれてゆき

誰かが思いつくままにプロパガンダを始める


「俺達は希望して此処に着た訳じゃ無い!!ダナンに帰ろう!!ダナンの古き良き生活を思い出せ!!このエデンの領地を俺達の物にして、俺達の理想の国を作らないか?

このエデンはほどんどが力のない女性ばかりで今なら人数が少ない!!


制圧するなら今しかない!!

不満のある者よ!!


『自由の名のもとに立ち上がれ!!』


俺達の理想の世界を作るんだ!!」


つづく・・・

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