第142話 142.オークション本番 午前の部

◇◇ レイ ◇◇


オズワルドさんは今日のオークションの主催者の為に俺達とは別行動となる。

その為、俺達の為にサポート役としてローレンスさんという20代の男性をつけてくれる事になった。

今日の俺達のオークションのサポートをしてくれるようだ。

トラファルガーホテルの横に立つイベントホールにに入ると、一部のお得意様だけが入れる2階の少し飛び出たVIP席にローレンスが案内してくれる。

其処には7組の老齢な夫婦とその家族だろう人達が既に着席し飲み物を飲んでいた。


「何かお飲み物を飲まれますか?」

とローレンスが聞いてくれたので

「飲み物は自分で用意出来るから構いません」

と断りコーヒーカップに入った暖かいミルクコーヒーをレイラと女神様に渡すと、ローレンスも欲しそうにしていたので序に暖かいミルクコーヒーの入ったカップを渡すと


「ほう~此れは見た事も無いカップですね。こんな綺麗なカップはみた事が有りません」

と言いながら、俺達の横に座りミルクコーヒーを一口飲み

「こ・・・これは美味しい~~」

って言ったものだから7組の座っていた人達が一斉にこっちに注目してしまった(・□・;)


「皆さんもお飲みになりますか?」

俺は気の弱い男なんだよ・・

欲しそうに見ているとつい言ってしまうんだよ(;´д`)トホホ

「え?私達にも頂けるのですか?是非!!」


って事で7組全員に暖かいミルクコーヒーの入ったカップを渡すのだった

「これは言われた通り美味しい物だ」

・・・

異世界の人達にもミルクコーヒーは好評のようだ。

「このカップも素晴らしい物だな花模様も描かれた芸術品だな。これも貰っても良いのか?」


え?カップも欲しいの?

いまさあ返してなんて言えないし・・

まぁ俺の錬成で作った試作品だから俺の異空間倉庫の中に目一杯はいってるからな!!

「い・・良いですよ?気に入ったなら差し上げますよ」

「それはありがたい。ローレンスが私達の事は知っているから何か困った事が有ったら言ってくれ。力になろう」

なんて話してくれる老人は一体誰?

そう思っているとローレンスさんが小声で


「ご領主様のお父様になります」

って教えてくれたんだだ~~えええええええええ~~ご領主様のお父様~~

偉い人につまらない物を差し上げちゃったな・・・


その老人は老齢な奥様と、20代位の男女を連れている

会釈してくれたので会釈で俺も帰す

まさか領主様夫妻かな?


なんてイベントを熟していると

トラファルガーホテル支配人のオズワルドさんが壇上に立ち

「今月もこれから待ちに待ったオークションを開催させて頂きます。主催は私、オークショニアーのトラファルガーホテル支配人であるオズワルドが担当させて頂きます。

今日のオークションは生涯で忘れられないようになる位凄い商品が次々に出品されます。午後から高額商品が此れでもかという位出品されてきます。お金をもってこなかった人は悔し涙を流すのではないかと危惧する私です。

どうか最後までお楽しみくださいませ」


と一礼をし

「では一個目の商品をご紹介します。一番目の商品は手に握ると先から火が出る棒のダンジョン産の魔道具です」


と商品を紹介すると


会場から


「金貨1枚」


「金貨2枚」


「金貨3枚」

 金貨1枚づつカウントアップしてゆく会場の人達


「金貨10枚」


そこで会場からの声が止まる

「金貨10枚」

ビッドはございませんか?」

オズワルドさんの声が会場にひと際大きく響く


すこしの沈黙


そして

「カツン」


ハンマーが叩かれ

「ハンマープライス金貨10枚:58番の方が火の出る枝の魔道具金貨50枚で落札しました~」

そんな感じで午前中のオークションが進んでいったが


1番目:火の出る枝 金貨10枚で落札

2番目:水の湧く水筒(飲んでも1日で元通りになる) 金貨15枚

3番目:ミスリルの剣  金貨120枚

4番目:直径10センチのサファイヤ 金貨100枚

・・・

ダンジョンのドロップ品ばかりだ

「いつもこんな感じのオークション出品ですか?」

俺は不安になってローレンスさんに聞いて見ると何時もこんな感じらしい

これがこの世界の常識なのか?

ダンジョンからドロップしたタダのミスリルの剣が日本円で1200万円ってどうなんだ?

俺の作ったミスリルの魔剣の方が何倍も価値が有るぞ?


他の7くみも家族もつまらなそうな感じなのだが・・

何時もこんな感じなのか?

レア商品狙いでいつも来ているのかな?


俺はそんな7組の家族達に

「こんな物も有りますが食べますか?」

ってダンジョン産のメロンフルーツを出した途端に


「おお~このフルーツは昨日金貨1枚で売っていたレアフルーツではないか、私達が噂を聞いて行った時には全部売り切れて悔しい思いをしたものだ」


と悔しそうに話してくれるのだが、俺からメロンフルーツを渡された途端満面の笑顔になって、速攻でメロンフルーツに齧り付いた。

「こ・・これは美味い!!こんな旨いフルーツは食べた事がないぞ」

「おお~此れは凄い」

「美味しい~~」

・・・


うんうん美味しいだろ美味しいだろ

俺はレイラと女神様にもメロンフルーツを渡す。

私達だけ何で無いのなんて言われないようにね!!


「このフルーツはダンジョン産だと聞いたのだがもう無いのか?」

「まぁ沢山持ってる事は持ってますが・・」

「是非譲ってくれないかお金はちゃんと払う」

「ご注意なのですが、このダンジョン産メロンフルーツなのですが中毒性があってですね、あれば有るだけ食べたくなるんですよ。なので食べ過ぎないように注意が必要なのです」

「ほう初めて聞いたぞ」

「皆に食べ放題にしたら、私が出すのが悪いと怒られちゃったんですよ!!食べ過ぎたのは私のせいじゃないですよね?」

「ははは~それは災難だったな」

「そうなんですよ」

「どの位譲れるのだ?」

「幾らでも望むほど?」

「なんじゃと~マジックバックを持っておるのか?」


ヤバいな・・

俺のは異空間収納だからな・・

話をズラスか!!


「今日のオークションでも3メートル四方の物が収納できるマジックポーチを私が出品していますので是非落札してみて下さい。残念ながら時間経過がある為にあまり長時間の保存はできないしなものですがね」


「なんと!!あの伝説のマジックバックが今日のオークションで出品されるのか?」

「はい」

「これは昼から何としても落札しなければ」


つづく・・・

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