第140話 140.奴らははやりやって来ていた!!

<アンジェリーナ>


ご主人様が『悪魔の森』を城壁で囲むと言ってレイラと女神様を連れて出発してから早1日

何故かご主人様が言った


『トレノアの城塞都市はダンジョンを攻略する為に必ず攻めて来る』


が凄く不安

だって、私の住んで居た『ダナンの城塞都市』はトレノアの城塞都市に滅ぼされたのだから・・・

私達だけで本当にトレノアの城塞都市から送られて来た兵士達と戦う事が出来るのだろうか?


ご主人様は


『魔道具があるから十分に戦えるよ』


って言って追加の魔道具も渡してくれた武器は有る!!


最初に装備させてもらった

『キケン』と『拳銃』

『キケン』は威力が大きすぎて魔獣を狩ると爆散して使えないくらい強力な武器、強力すぎて未だ訓練でしか使った事の無い武器


『拳銃』は光の矢を連続で撃ち出せる優れもの

眉間に3発打ち込めば『悪魔の森の巨大熊』を瞬殺できる

そしてご主人様から貰った『指輪』皆は婚約指輪って喜んで左手の薬指に入れている

『シールド』と唱える事で縦1メートル横50センチの透明な防御シールドを出す事が出来る。

ダンジョン2階層でオーク達に弓矢の攻撃をされ苦労した為、ご主人様がその対策に作ってくれた防御武器


『スタンガン』新しくご主人様が作ってくれた雷を出す魔道具1メートル離れた敵なら電撃で一瞬で無力化?握った強さで威力が変わるらしいので、『強く握らない事』って注意があった。

もし強く握ると相手が『感電死?』するって言ってたけど意味が解らなかった


なので私達のスカートの中のサスペンダーには『キケン』『拳銃』『スタンガン』の3つが収められている。

ご主人様って!!

『私達がスカートの中から武器を取り出す時チラ見してアソコをおっきくしてくれるの~皆はそれが解ってるから下着がご主人様に見えるように武器を取り出す練習を必死でやっているわ・・・同然私も・・ふふふっ』


それとすこし大きな武器で『火炎放射器』っていう長さ1メートル位の杖みたいな武器が有るの!!

これは杖の先から水みたいなのが高速で撃ち出され『ご主人様はガソリンって呼んでた』撃ち出された水を浴びた人達を一瞬で火炎地獄に叩きこむっていう恐ろしい武器


『軍隊が来ても『火炎放射器』を浴びせられたらいくら頑丈な鎧を着ていても逃げようが無い』


使う場合は注意しろって言われているから、支給されたマジックポーチの中に収納していつでも取り出せるようにしているわ。



ご主人様が出発して2日目のお昼頃、奴らは突然やって来た!!

私達44人の女性達は不安な気持ちを振り払う為に、お城の最上階の露天風呂に浸かりのんびりしながら、ご主人様が植えたメロンフルーツの木から実を取ってメロンフルーツを皆が食べている時


「この門を開けろ~~~~!!我々はトレノアの城塞都市の者である!!この領地に有ると言うダンジョンを攻略に来た者だ!!門を開けないと破壊するが良いか~!!」


と馬に乗った200騎あまりの騎馬の一団の戦闘に居た男が口上を述べる

いや脅迫かも!!


私達は早速着替えて 44人の女性達と子犬の姿のフェンちゃんを抱えてエデンの正門へと出向いた。

スタンリー、フィン、エリオット、アルバート、アーロンの男性陣は相手を油断させるためにあえて隠れててもらったのだった。


案の定私達44人の若い女性達を見た男は

「なんだ女性ばかりじゃないか!!直ぐに降伏して門を開けろ!!」


ふふっ大きく出てきましたわね!!

わたしの目論見通りですわ~

女性ばかりでバカにしているようですね。


「ご主人様から留守の間はこの領内に武装した者が来た場合は入れるなと言われていますので、この門を開ける事はできません」


というと

「では壊してでも入ろう」

と言った瞬間に剣を抜いた瞬間にご主人様の錬成した金属製で作られた格子状の門に剣を振り下ろした。

その瞬間


「パキンッ」


と金属音を発して、男の振り下ろした長さ80センチ程の剣がポッキリと根元から折れてしまった


「俺の・・俺の金貨10枚も叩いて買った剣が~~~~!!」

男は根元から折れた剣を持ったまま涙目で叫んでいる


『いい気味ですわ』


「あら?壊して入るんでは無かったのかしら兵士さん?」

「クソ何処までも憎たらしい女だ!!弓を持て!!弓で今すぐに射抜いてやろう!!」


そう言った瞬間、私に抱えられていた子犬の姿のフェンちゃんが、体長10メートルもの大きなフェンリルの姿に変化し


「ガルルルルゥ~」


と200騎余りの騎馬の一団に向かって吠えたのだった。

その瞬間200騎余りの馬が一斉に怯えて一斉に逃げようと暴れ出し騎乗していた兵士の殆どが落馬してしまう。

「フェンちゃん不味そうで食べたく無いって?それなら嚙みちぎってぺっしなさい」

「ワン」

「しょうがないけどそうするって?我儘なフェンちゃんですね~」

って話していると・・

「そんな伝説級のフェンリルが居る何て聞いて無いぞ!!」

「私言ってませんから」

「イヤイヤそうではない。すまない気を悪くしたのならば謝る。我々はダンジョンを攻略しにきただけなのだ」

「ダンジョンでしたら、この正門の左側の壁に有る鉄格子の門から入って1キロ程進んだ所に有りますわよ?ご主人様からは自由に入らせていいって言われておりますが、一つご忠告申し上げておきます。この扉の奥の『悪魔の森』の中は強力な魔獣で溢れています。危険ですから入らない方が宜しいと思いますわよ?入るならば自己責任で私共は一切命の責任は持ちません。後でお前達のせいで死んだなどと言わないようにお願いしますね」


言いましたわよ!!

これでこちら側の責任は無いですわ!!


まぁ~

『お前が止めなかったから俺達は死んだんだ!!責任を取れ』

なんて死んでしまってからでは言えないでしょうけど


「おおそうか、では皆~あの門から騎乗したまま『悪魔の森』を突っ走るぞ~」

「「「「「「「「「「オオオオオーーー」」」」」」」」」」

騎乗し終えた兵士達が一斉に声を上げ、一気に鉄格子の門の中に走り込んでいった。


「フェンちゃんありがと」

って言うと、フェンちゃんは一瞬で子犬サイズに小さくなって私のスカートの中に頭を突っ込んで

「くんくんペロペロ」


「フェンちゃんくすぐったいですよ~フェンちゃんはスカートの中が好きですね~」

「わん~」


その頃『悪魔の森』の中に突っ込んでいった200騎余りの騎馬の一団は

「一気に突っ走れ~~」

「ダンジョンは何処でしょう隊長」

「1キロ程と言っていたな。もう少し中に入った所だろう!!魔獣が来る前に一気に行くぞ!!」

「「「「「「「「「「オオオオオーーー」」」」」」」」」」


とある程度『悪魔の森』の中に200騎余りの騎馬の一団が入った頃・・・


「ガウーーーー」

10メートルを超す巨大熊が前方に現れた。

「こんなに大きな熊が居る何て聞いて無いぞ~~!!退却~!!」

と言ったが・・・

「後ろにも巨大な熊が居ます!!」

「じゃ~横に逃げろ!!」

「周りを巨大熊や翼の生えた巨大な魔獣に囲まれています!!」


と言った瞬間に200騎余りの騎馬の一団は周りから


「ぎゃーーーーー」

「助けてくれーーー」

「「「「「「「「「「ぎゃーーーー」」」」」」」」」」


そんな悲鳴が10数分森の中に空しく響くのだった。


そうして・・・

『10数分後森の中に静けさが戻った・・・』


「あれだけ入るなって忠告したのに、私の忠告を聞かないからですよ~」

とアンジェリーナは微笑みながら呟くのだつた。


つづく・・・

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