第3話 コーニエルの戦い。

コーニエル宅。




ガチャガチャ。


「これもいるし、これもいるし、これもいるし、これもいる。うーん、いるものばかりだな……。」


コーニエルは逃げるために、今住んでいる家から必要なものだけを持っていこうとしていた。


「ギャー!!ゴキブリー!!」


物陰からゴキブリが現れた。


コーニエルは驚いて尻餅をついた。


どてんっ!!


「いてててて……。ん?」


コーニエルは、耳をそばだてた。




(なにか外で気配を感じるぞ!?


サクサク。草を踏んでこちらに来る音が聞こえる……。よし!こいつで、外の様子を見てみよう!)


コーニエルは、家に置いてあった水晶の前でブツブツ呪文を唱えた。


すると、外の様子が水晶に映し出された。


騎士と思わしき人物が二人、こちらに歩いてくる。


(こいつら、俺を戦争に引っ張り出そうとしてるな!!そうはいくもんか!!)


コーニエルは家にあったホウキに向かって呪文を唱えると、ホウキがふわりと浮き、コーニエルはそのホウキに跨がって家の裏口から逃げてしまった。


「あっ!!魔術師がホウキに乗って逃げていったぞ!!待てー!!」


「待てるわけないだろ!!バーカ!!」


「クソッ!!バカにしやがって!」


騎士の一人が弓を取り出し、コーニエルめがけ、矢を放った!


「い゛ぐぅっ!!」


矢は、見事にコーニエルに命中した。


コーニエルは、ホウキを操ることができなくなりフラフラと墜落していった。


「おい!!戦争に参加させるために魔術師の家まで来たのに、魔術師を殺してどうするんだよ!?」


「知るかよ!!戦争に参加しない魔術師が悪いんだろ!!」


「じゃあ、隊長にはなんて報告するんだよ!?」


「家は既にもぬけの殻で、魔術師は逃げたあとだった。とでも言っておけばいいだろう!」


「……そうかよ。……分かったよ!!」










コーニエルは、死んでしまった……。








                 end




次回作をお楽しみください。
















なんてことはなかった。


コーニエルは、こんなこともあろうかと服の中にジャ○プを仕込んでいた。


コーニエルは、ジャ○プを仕込んでいたお陰で無傷だった!


「くっそー!!まだ今週のジャ○プ、全部読み終わってないのにー!!裂けちまって、テープでくっつけないと読めないじゃないか!」


「どうしたの?」


「だから、今週のジャ○プが裂けちまって……え!?」


目の前には、子供が立っていた。


「空からホウキに乗ってるお兄ちゃんが落ちてくるの見たから、心配して来たの!」


「ありがとう!心配してくれて……。しかし、もう大丈夫だ!」


「でも、今週のジャ○プは大丈夫じゃないよね?ボロボロだよ。良かったら、僕のジャ○プ見る?」


「えっ!良いのか!?」


「うん、いいよ。」


ぐー。お腹がなった。恥ずかしい。


そういえば、昼ごはんまだ食べてなかった。


「良かったら、ご飯も食べる?」


「いいのか!?」


「いいよ!家に来なよ。」

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