アレクサ2
アレクサ、二度と私の前に現れないで。……大嫌い。
「承知いたしました」
アレクサは無機質な声で言うと、部屋を速やかに去っていった。取り残された私は握った拳を震わせて立ち尽くす。嫌い。もう知らない。あんなヤツ、出てった先で野垂れ死ねばいいんだ。涙があとからあとから溢れて、わけがわからない。悲しみの理由を、もう、誰も教えてくれない。
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