第135話 大滝

山深い中にある神社にお参りしようと登り坂を歩いていると脇道を見つけた。ずいぶん荒れている道でここしばらく人が通っていないと思われた。使われていない道とはいえ道があるからには先に何かあるのだろう。


荒れた道を進むにしたがい右側が徐々に谷になっていく。かつては川が流れていたようだ。今は枯れている。


道の途中、小さな祠がある。きれいにお祀りしてあって大切にされていることがうかがえる。誰かがお世話をしているはずだが、ここまで来る道が荒れているのはどうしたことだろう。


先へ行くと轟々と音がものすごい。滝だ。それも大滝。見上げるほどだ。

が、来る途中、川は枯れていた。この水量はどこへ消えてしまうのか。


滝壺を覗き込む。

滝壺から水が吹き上げている。


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