第30話 石

いつの間にかペーパーウェイトになりすましているけれど元はと言えば河原から持ち帰った石。机の上に置いたらずっと前からそこにあるような顔をしてペーパーウェイト然としている。


ときどき何かの記念碑のふりをしたりお墓のふりをしたりする。

この石、本当のところは何者なのだか判らない。


とりあえず今日はいつものようにペーパーウェイトのふりをしている。

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