第355話 朝寝坊

やっべ。

まっず。


あわわ。

一回だけのつもりが、ついつい二回三回と。

恍惚の台風五過。

へとへとの賢者の瞑想に引き摺られ、

うとうとと深淵に潜り、

気づけばひばり鳴く朝。


「いいえ、あれはナイチンゲール」


うっ。

そうやって引き留めてくる姿もズッキュンだけど、

俺はまだ死にたくねぇよ。

ジュリエット。




★☆★


〖ロミオとジュリエット〗/ウィリアム・シェイクスピア


この場面は、書かずもがなで〖朝寝坊〗だよね。

ジュリエットの寝室に、ロミオが居る事がバレれば、対立している両家の事、キャピュレット家の当主は、秘密裡に抹殺した事だろうし、ロミオも、そうされる事ぐらい、解っていただろう。




〖3年目〗まで、あと10話。



☆★☆


次のお題は〖髪の毛〗

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