第276話 薬

ヤバい。

どうしよう。

代議士せんせいは、気づいてらっしゃる。

この薬を、私から愛人のクラブのママに渡すように仰ったのが、その証拠だ。


代議士せんせいでさえ、

余程の時以外は飲む事を控えるように言われている薬だ。

何の疾患もない彼女に飲ませればどうなるか。


くそっ。なんで俺は、彼女の誘いに乗ってしまったんだ。




★☆★


代議士先生は、松本清張の『黒革の手帳』の総会屋と『坂道の家』の小間物店店主からのイメージだったり。


年齢と持病(と仕事)のせいで、ナニはそうできないんだけど、

自分の秘書と愛人がデキてるのを知って、嫉妬メラメラ。


最初、代議士先生の台詞で纏めようと思ったんですが、諦めた。



☆★☆


次のお題は〖伝言ゲーム〗

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