第270話 迷路 ②
『父の跡を継いで医者になる』という一本道は見晴らしがよく、
教科書を丸覚えして、テストで100点を取るだけの障害なんて、
障害でもなかった。
「君には期待しているよ」
笑顔の新しいパーテーションが道を塞ぐ。
今更、
『陶芸家になりたい』という夢に進みたくても、
入り組んだ障壁で出口が見えない。
★☆★
生まれた時から敷かれていたレール。
そして、そのレールを進める頭脳があった。
しかし、そのレールが『刷り込まれた夢』だと気づき、『本当の自分の夢』に進もうとした時、もう、『刷り込まれた夢』の迷路から抜け出せない。
☆★☆
次のお題は〖卒業アルバム〗
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