第090話 長いものには巻かれろ

『行かないで』

その一言が言えたなら。


ピミアナカスに向かう背中は、

私の夫である前に、この国の王だから、

毎夜、九つの頭を持つ蛇の女神と契るのが勤め。


私自身の延命と、国の栄華を守るためなのだから仕方ない、と言いながら、

類まれな美女だという女神に巻き付かれてているのは、本当に体だけなの?




★☆★


カンボジアの伝説。


アンコール時代(?)の王は、毎晩、ピミアナカスの塔堂の中にいるナーガ女神と一回は交わらなければならなかったそうです。なので、自分の妻と交わるのは、ナーガ女神の相手をした後でした。

一夜でもこの行為を怠れば王は早死にするとか、国に災難が起こるとか。


王妃は、自分の夫が、神とはいえ、他の女を抱きにいくのを引き留めれば、

『夫殺し』とか『国の滅亡を願っている』とかの誹りを受ける事になるでしょうから、悋気を口にする事もできず、送り出すしかなくて、それはとても辛いだろうな、と思ってさ。


神という絶対権力者であると同時に、蛇は“長いもの”だからね。

物理的にも巻かれていたんじゃないかね。(笑)

え?

そういう事じゃないって(笑)



☆★☆


次のお題は〖帝釈天〗


え?マジで?

自発的にナーガを書いたと思ったら、インドラ様かね。

え~っと

・(人妻を寝取り、体中に千の女陰を刻まれる)

・(阿修羅王の愛娘を誘拐して凌辱)

くっ。

どう書けば公開停止を食らわずに済むというのだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る