第074話 無言

ついさっきまでのおしゃべりが嘘のよう。

不意に落ちる静寂と彼のシリアス。

下手な口説き文句よりも不埒な無言は、私の拒否権を奪う。

流されるまま塞がれた唇が、嫌じゃないから性質が悪い。

動物になった私の声が沈黙を破る前に、

彼の左手が握ったリモコンに起こされたTVは、

明日の洪水確率を告げた。




★☆★


(二人っきりになったからって、絶対そうはならんだろう)

と、思ってたからって、本当に絶対にそうはならないって保証はどこにもないわけで…。



☆★☆


次のお題は〖コンピューター〗


おばーちゃーん。

後で、坂本龍一氏が関わっていた事を知ってびっくりしたよ。



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