第065話 はざま ①
ビルとビルの狭間の細い路地を吹き抜けるビル風のような暗く湿った冷たさが、洗濯物をたたむ君と晩酌する僕の間を通り過ぎていく。
僕達夫婦が飼い猫未満の彼越しに会話をしていた事に気づいたのは、昼間には庭の松の木の上で日向ぼっこをしていた彼が、夜になっても餌を食べにやって来なくなってから。
★☆★
飼い猫未満の猫。
野良猫がいつの間にか居座ってたって感じの猫。
☆★☆
次のお題は〖わしづかみ〗
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