部屋の掃除

死ぬ前にすることって何だろうか、と考えたとき、最初に思いついたのが部屋の掃除だった。

片付けることが苦手なうえ、何かをするとすぐに疲れてしまう私は、一気に物を捨てることができなさそうだった。なので、今部屋にある荷物を少しずつ少しずつ減らしていくことに決めた。


3年と半年前から住んでいる7畳くらいのこの部屋には、良くも悪くも荷物が多くて、その荷物を一つずつ手に取ると当時のことを思い出した。


サークル用の資料が入っていたケース、飲みかけのペットボトル、郵便ポストに入っていたいらない宣伝チラシ、中学生の時に買ってもらった服。


荷物を捨てることは記憶を思い出す欠片を失っていくことなんだと感じた。22年しか生きていないから思い出す記憶はあんまりないけど。


軽く掃除する予定だったのだが、意外と時間がかかってしまい、昼から始めたのに終わったのが夜だった。ごみ袋は3つ出来上がった。ごみは2つほど既に捨て、明日もう1つ捨てる予定だ。


これからはもっと荷物を減らしていく。

本当に必要なものだけ、家族や友人、恋人に持っていてほしいものだけ残して置きたい。

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