20:00
一の味も匂いも口いっぱいに広がって、頭がふわふわしてくると一は私の口を無理矢理自分の先っぽから離して垂れたヨダレを手で拭う。
一「…俺がするって言ってるじゃん。」
雅紀 「じゃあ…、一緒にする?」
私はベッドの上に寝転がり、一の匂い棒が顔にやってくるのを待っていると自分の性欲スイッチが入るレバーが温かい口に包まれる。
一「らめ…っ。おぇがやりゅの。」
雅紀「…咥えたまま喋んないで。」
一「ちゃべっちゃうぉー…っと。」
と、一はもごもごと今日あったことを思い出しながら私に語り、静かなバイブレーションを繰り返して楽しげに笑う。
その意地悪げな笑顔で私の好きが強まってしまうと、心に素直な体が反応して一の喉をさらに押し上げる。
一「…かちぁ…いっ。」
雅紀「まっ…、いく…。」
一「俺に出して。」
一は私の生殖器官に囁くようにそう言って、私の子どもの元を全部受け取るといつも通りそれを私の口の中に流し込んでくれる。
一「…なんかしょっぱい。」
雅紀「一の味に似てきた。」
一「えー…、いいけど嫌だ。」
と、一は少し唇を尖らせながら私の腕を枕にして横たわる。
一「姐さんはこっちしないの?」
一は私のお尻に指を這わせながら2回目の準備をし始めた。
雅紀「痛そうだし、ゴムないし。」
一「ゴム持ってるけど。」
雅紀「…嫌。」
一「こっち出来たら俺たち恋人になれるかも。」
そんなことないでしょ。
そう言いたいけど言い切りたくない自分がいて、それを隠すためにお預けになっていた一の体を触れる。
雅紀「ダメだよ。一は女の子と付き合って。」
一「……分かったよ。」
これでいい。
それで、一は音己とかあのプードルちゃんとか可愛いくて優しい人と結婚していい家庭を築いてほしい。
私はきっと出来ないから人生で1番好きな人の家庭が幸せであることを見届けたい。
それが生涯独り身だと思う私が出来る1番の愛情表現だから、それを叶えてほしい。
だから、経験済みのお尻は一に一度も触れさせない。
そこまでしたらもう、一は男の私を全部受け入れてしまいそうだから絶対しないって自分の中で決めている。
雅紀「口でいっぱいしてあげるから。拗ねた顔しないで。」
私が一のおでこにある傷にキスをすると、一は私のおでこにあるかさぶたを撫でてくれた。
一「…守れなくてごめん。」
雅紀「大丈夫。一はいつも私のことを助けてくれてるよ。」
私は今日も好きがたくさん生まれた一に、愛を込めたキスを体いっぱいに降らせて今年最後のデートを楽しんだ。
環流 虹向/ここのサキには
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