第8話

林ユーコはお喋りをやめなかった。

そればかりか、次の時間は、

ほんっととーに、弱々しいおじいちゃん先生が古典の解説を始めたんだが、

林ユーコは眠いなぁと言いながら、俺の顔をチラチラ見てきた。


「俺だって眠いよ...」


「いいから黙ってろよ...」


「あ、そだ。

眠気覚まし、さしてあげよっか??」


「あん?」


「あ、やっぱ、面白!そのナリで、

その台詞!マジでウケるんだけどwww」


おじいちゃん先生は、

かなり、よぼよぼで。


おまけに、ご高齢で、耳も遠くなってるから、


俺らの会話に気付かない。

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