第5話

「真面目だねぇ、インキャくん」


「静かにしろ...俺に話しかけんな。

授業中だぞ...」


教室。一番後ろの壁際の席でヒソヒソと

小声ではあるが、授業を真面目に受けずに

俺に語りかけてくる金髪ギャルがいた。


林ユーコって名前の奴。

美人だが、いかんせんウザい。

こっちは、内申点を上げようと躍起になって

大人しくノートをとってるのに、

林ユーコときたら、化粧をしつつ、俺に話しかけてくるんだ。


しかも、俺のことはインキャくん、などと

不名誉なあだ名で呼んでくるし。

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