きっといつか、ここに愛を記す。
燈外町 猶
新入社員と副主任
始まりの4月
4月10日(鶴舞→徳嶺)
拝啓、副主任。いえ、お手紙ではないので拝啓は変ですね。こんばんは! むむ……これを朝に読んでいる可能性だってありますか……。
難しい……副主任! 日記を書くのはさっそく難しいです!
書くだけでも難しいのに、それを副主任にお見せするなんて恥ずかしさも相まってなかなか筆が進みませんが、これを完成させてお渡しすることで、副主任の書いた日記を読めると思えば『頑張るぞ!』っと奮起できます。
こんなに奮起するのは面接以来です。
副主任と同じ職場で働くため、絶対、絶対に落ちるわけにはいかないと奮起に奮起を重ねて挑みました。
結果、約10分話しただけで面接官を務めていた支配人から『
もちろん喜び勇んで印鑑を押しました! ブラックとかホワイトとか関係ありません! 何故なら副主任がいてくれさえすれば私の世界はフルカラーに色づくからです。(とても上手いことを言ってしまいました。日記パワー恐るべし)
シフトの関係上、出勤しても副主任に会えない日があるのは寂しいですが……私は頑張ります。
だってほら、副主任が見てないところで頑張る→誰かが副主任に伝えてくれる→副主任が私のことを好きになってくれる。なんて流れが出来るかもしれませんからね!
……すみません、副主任は『文字数はだいたい1,000文字前後にしましょうか。あまり長いと書くのも読むのも疲れてしまうものね』と優しい言葉を掛けてくれたのですが、私、全然1,000文字に届きません!
やっぱり普段から読書をしていないからでしょうか……。お恥ずかしい限りです。先に加えて重ね重ね、お恥ずかし重ねです。すみません、文字数を増やそうと試みて変なことを書いてしまいました。
これからはもっと本を読んで、語彙力を増やして、副主任へ溢れる愛をきちんと伝えられるように努力して参ります! ので、是非副主任のおすすめ本を教えてくださいね。(副主任が休憩中、いつも本を読んでいることは存じ上げているんですよ。この鶴舞 虹子、リサーチ力には自信があります。)
なんて書いていたらあっという間に900文字を超えていました! さっきまであんなに遠かったのに……蜃気楼みたいなやつですね、1,000文字は。
それでは、また職場でお会いできる日を楽しみにしています。大好きです。
前世は探偵、
読書家、
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