斜め四十五度の世界

どうしてみんな私を嫌うノ?

どうしてみんな私を嫌うノ?

斜め45度傾げるだけで

見える世界線は大きく変わるのだ

「 久しぶり 元気かな?」

距離 三〇〇メートル以内で

笑顔を作って見上げるの

「うん」

と頷く君の表情は

容赦なく私を痛めつけるのだ


ずっと ずっと思っていたのは

支えてくれたものはずっと傍にいない

私を突き動かす大切だったもの達も

今じゃ私を壊す代物だから

ほっておいてくれないか

ずっと答えてくれたではないか

それは嘘だ

いろんな人に出会わせたこのスポーツは大嫌いだ


君に出会わなければどうしてた?

先生に出わなければどうしてた?

仲間に出会わなければどうしてた?

あの場所を知らなければどうしてた?

恋するように大好きだった

全部 全部 大嫌いだ

言いたくなかった


斜め四十五度かたむけるだけでも

世界のあり方が変わりだす

個人革命がおきるのだ

そんぐらい世界のあり方が変わる程

景色がゆがんでいく どこまでも

「いいじゃん。」「それでいいじゃん。」

頷き合う若者達


姿を見つけても目も合わせず通り過ぎる 他人のように

「だって」「嘘」「なんで?」「なんで?」

私を見てよ 感じてよ

なんて考えてない

この世は私をおきざりにして回ってくのだ

「どうしてみんな私を嫌うの?」

私は何も悪いことしてないから 理不尽

ただ一人で泣くだけだ


「なんでみんな私を嫌うの? 」

無表情で首かしげる少女は言のだ

ねぇ「ネェ」ねぇ「ネェ」

私を壊したのはこのスポーツのせいだ


否定しないで

“I hate all.”騙したな 許さない

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