無邪気な白砂

              火山竜一(ひやま りゅういち)


誰もいない

昼下がり

渚の白砂

さらさらと

何も知らずに

流されて

気持ちよさそに

さらさらと

時の風紋

撫でながら

くつくつ笑う

散歩道


何を思うか

白砂は

子供のように

戯れて

何時ものように

楽し気に

海を忘れて

さらさらと

さらさら

さらさら

さらさらと

平らです


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