第118話 お題:異端 『一枚の鏡』

『一枚の鏡であれ』


この恋を異端というなら

正統はどこにある。

恋いねがい、身を削る熱を恋と呼ばぬなら

正統はいらない。


ひとりで凍えふるえ、

ひとりで泣いて、ようやく気づいた。


背中合わせの鏡のごとく

きみもひとりで、泣いていた。


いま私たちは一枚の鏡。


正統はいらない。

一枚の鏡であれ。




★★★

お弟子さん、ヒャッハーふゆへ。

「140字で描き出す 恋愛詩」です。

だれも考えたことがない 140字恋愛詩というジャンルを

あなたに打ち立てていただきたいものです。


私は貴女の

恋の詩に身が震えます。


……あ。

ふるえるのは、背アブラか。

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