第109話 お題「角砂糖」 『ドルチェ・ヴィータ』

『ドルチェ・ヴィータ』


大好き、というと君のカドが少し丸くなる。

君が大切なの。

反対側のカドが削れていく。

応援してる。大丈夫、あたしがついている。愛してる。

カドはどんどん消えて、ついにまん丸の君がコロリとあたしの手の上。

そろそろ頂きましょうか。


10年かけた甲斐があったわ。

本当に、おいしい。

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