第98話 お題「千鳥足」 『月夜のステップ・僕の初夢』 

『月夜のステップ・僕の初夢』 


千鳥足、でステップを踏む。

軽く踏む。あかるく踏む。

月夜の影を

踏む踏む踏む。


きみの影を捕まえたい。

この足で、きみの影を縫いとめる。

どこにも行かないように。

僕だけのものであるように。


謹賀新年。これが僕の初夢。

素面でプロポーズしに行こう。

今すぐ

きみのもとへ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る