第58話  お題「目薬」 『よもやよもや……!』

『よもやよもや……!』


俺は目薬が苦手。どうしてもうまくできない。

だから彼女の膝枕で、やってもらう。

彼女が笑う。

「まさか目薬のためにプロポーズしたんじゃないよね?」

俺は目を閉じる。


まさか。

世界中でたった一か所、この膝の上でだけ

俺は目薬がこわくないなんて。



いわねえよ、絶対にな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る