第45話  お題「ナイフ」② 『血の誇り』

『血の誇り』


母は死の床で

「これは不幸を他人に転嫁できるナイフです。よく考えて使いなさい」

やがて底も見えない不幸が私を襲った。

絶望の中、私はナイフの鞘を払いかける。

「いや。不幸も私のものだ」

鞘を閉じた瞬間、ナイフから声が聞こえた。

「お前の母も、使わずじまいだ」

それが。血の誇りだ。



★★★

すみませぬ。今日のお題に間に合いませんでした。

コメ返、これからさせていただきます。

明日よりまた、通常営業です。


みなさま、コメント、ありがとうございます💛

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