第36話 お題「ホーホケキョ」+お詫びの一品(笑)  『俺の愛情は、一言』

 『俺の愛情は、一言』


「ずっと黙って。機嫌わるいの?」

うるせえな。

「なにが気に入らないの? 大好きなのよ」

うっとうしい。しかし彼女は諦めない。

「お願い、なにか言って」


「……ホーホケキョ」

「やっと声がきけた💛」

どれほど愛があっても、ほかに言うことはない。

俺はまじもんのウグイスだから。



★★★

今、気がついたんです。

投稿予約が、20時になっていました(笑)


おわびに、今日はもう一つ。過去作からアップ!



★★★

お題「脅かす]


『虹に、理由なんかない』


あたしは背の高い男が苦手だ。

若い男もギタリストも好きじゃない。だから今、目の前でどんぶりを持つ男は対象外。

夏の走り、6月。彼の首筋にすうっと汗が流れた。虹を呼び込むような一筋の汗。

「今日は暑いですね」

屈託なく、笑う。


ああもう。

あたしを脅かすのはいつも、突然の恋心。

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