何故か下ネタにしか聞こえない異世界ファンタジー〜第三王子兼勇者と魔王のおせっせ編SSー

@usiotora

第一話 なぜこうなった

チンッ!!チンッッ!!



ギンッ!!ギンッッ!!



激しい殺陣を続ける勇者と魔王。


常人には速すぎて目ではおうことができない。



チィンッ!!チィィンッッ!!



ギィン!!ギィィンッッ!!


しかし。



ドピュッッ!!


一瞬の隙をつき、


勇者の渾身のの突きを魔王は無造作に差し出した手で掴む。


素手で、だ。


しかし魔王の強靭な肉体は、傷一つつかない。



「くっ…。俺の聖剣を掴むな!!」


勇者はさけぶ。


しかし、高笑いしながら魔王は返す。



「クッパハハ!!いくら剣術が得意であろうとも、俺様はこの強靭な肉体にかかればこんなプレイができるのだ!!

 抜かったな勇者よ!!KRYYYYYY!!クリいいいい」


勇者は力を込めるが、勇者の最も勇ましいであろうモノは、ビクッともしない。


「クソッ。どうしたら抜けるんだ…!!」


歯がみしながら勇者が言う。


このままじゃ魔王にヤられちまう…。


この時、天啓が勇者にビュルルッと落ちてきた。



「あっ!そうか!これならイける!!」



そう言うと勇者は、



「スキル発動!!聖剣巨大化マスタービガー!!」




ムクッ。


ムクムクムクっ!




「なっ何ィ!!?勇者の興奮に合わせて勇者の聖剣が大きくなって…!!?」


驚愕する魔王。


「驚くのはまだ早いぜ!!」


パンっ!


パンッパンッパンっ!!


「貴様、なんのつもりだ!?俺様の中で聖剣をピストンのように押したり引いたりしおって!!しかも…

 …熱いッ!!」


激しく動く勇者の聖剣と魔王が擦れ合い、パンパン!と火花を散らす!



「これで終わりだぁぁあ!!究極巨大化聖剣白濁砲マスタービガエステーションッッ!!」 



「イッ!イッッ!!痛イったああぁぁぁあ!!」




白い光が魔王を刺し貫き、


世界は光を取り戻した。

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