第3話 見せてくる子

 学校で行事のため、机を全部教室の後ろに片づけていた。

 女子と男子は分かれて窓側と廊下側の壁に一列に並んで座る。


 司会役の委員長と副委員長が黒板にチョークで書いて役決めを考えている。


 それ以外の生徒たちはみんな役が決まるまで退屈そうに隣りの生徒と私語をしていた。

 担任の先生がいないからだ。


 僕は特に誰かと仲がいいわけではないので、ボーッとしていた。

 ふと反対側の女子の方を見ていた。

 ちょうど僕から見て直線上に座っているワカメさんがいた。

 隣りの女子となにやら盛り上がっていた。


 だがそれより気になるのが、彼女の下半身だ。

 純白のパンツがずっと丸見えだ。

 誰も気がつかない。

 女子は横並びなので、注意してない。


 他の男子にも目をやったが気がついてない。

 僕にしてか見えてない!?


 それにしても長い、30分はパンチラ、いやパンモロを見せられている。

 こんなに長時間見せるということは僕に見てほしいのでは?

 わざとやっているとしか思えない。


 ワカメちゃんはその間もずっと女友達とニコニコ笑っていた……。

 見せられ続けた僕はこう思った。


 この子、僕に惚れているかもしれない!

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