第2話 ともだち
「ともだち」
ともだち
それは偶然できるもの
そして
故意に失うもの
ともだち
こんな僕にも友達がいる
こんな僕の友達でいてくれる
でも何もしてあげられない
ともだち
いなければいないで
さびしいと感じることもあるけれど
周りが心配するほど
本人にとってはさほど深刻ではないもの
大人になると
そんなことはどうでもよくなって
ともだちといるよりも
ひとりでいることの方が好きになったりする
そのうち自信を持って
「俺は一人の方が好き」
とカッコよく言えるようになる
ついでに
男友達は付き合いが面倒で疎遠になっていく
女友達はもっと面倒で訣別する
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