アホ

番外編 盗み

皆さん、デュエルマスターズっていう

カードゲーム知ってますか？

遊戯王派の方もいると思いますが、

要は男子がこぞってやる

あのカードで戦う系のやつです。

私、小学生の頃アレに激ハマリしてたんですね。

公園に毎日のように学校終わりいき、

ボウズたちとデュエルしていました。

アレ、大人もやる人がいるくらい

人気なので、

カードの価値とか高いやつはすっごいんですよ。

レアなカードはパックを箱買いしても

出ない、なんてこともありました。

デュエルマスターズのパックを

1箱買うと約5000円なのですが

正直小学生のおこづかいでは

月に1箱も買えませんよね

しかし親に甘やかされまくっていた

当時の私

デュエルマスターズのレアカード

すっごく沢山持ってたんです。

当然周りの友達にも羨ましがられてたし

たまごっちの時のような優越感も感じました。

なんか、自分がお金持ちになった気分になれるんですよ、アレたくさんもってると

当然周りの友達もうちはお金持ちで

裕福なんだと思い始めるし

すごく気分が良かったです。

しかし、そのデュエルマスターズの事で

うちに事件が起きました。

あれ、どんどん新作のパックが出るんですよ。

1度や2度なら新しいの出た！と騒ぐ娘に

母も寛大にハイハイと

買ってくれていたのですが

どんどん新しいのが出るので

1箱5000円のをそう何回も買ってあげるのは

さすがに母も厳しかったのでしょう。

新作が出た時、ついにカードを買うのを

やめなさいと怒られてしまったのです。

親からしたらどれも同じなので、

もう充分持ってるでしょ。ってなったんですね

しかし、ちがう！！！

これは全然ちがうやつなの！！！

と諦めない私

もういい加減にしなさい！

どれだけ買ってあげてると思ってるの！

と怒る母

ついにおこづかいをくれなくなってしまいました。

しかし周りの友達へ今さら

もう買ってくれなくなったなんて言えない

そこで私は

親の財布から1万円札を盗んでしまいました。

もちろん、今なら絶対にやってはいけないことってことはわかります。

でもあの時の私は

どうしてもデュエルマスターズの

カードと友達からの名声を諦めきれなかったのです。

母も、荒稼ぎしてた頃とは

話が違うので

当然1万円が財布から無くなったことに気づきました。

まさか自分の娘が取ったとは思わない母

1度目はスルーで終わりました。

しかし、癖になったんですよ。

疑われないから。

もう2度目3度目は何の罪悪感もありませんでした。

気づかないしいいや！くらいの感覚

麻痺って怖いですね。

そうなってくると人間

最初は1万円だったのが、

2万、3万、と額も増えていくんですね。

そしてついに母、きづきました。

だってあんなにおねだりばっかりだった

私が、お金がなくなるようになってから

一切物をねだらなくなったのですから。

母に泣きながら怒られました。

そんなことしていいと思ってるの？

人間としてダメなことなんだよって

でも、あの時はうぜーとしか

思わなかった。

バレた、最悪だ。

もうお金を盗めない

って

小学生ながらに腐ってんな私

感覚が麻痺してしまった後だったから

もう遅かったんですよ。

でもさすがに親の財布から取るのはやめました。

うるさいから。

その後はおじいちゃんとかおばあちゃんにおこづかいをねだったり、ママは兄弟が多かったのでその人たちにもらったりと

うまくやりくりしました。

ママ、つかえねー

そう思いながら。

時は過ぎ、私が中学生の頃のお話になります。

その頃にはデュエルマスターズもすっかり飽きて、ジャニーズや服、メイク道具

そういった物に興味が湧くようになりました。

男子とかと付き合う子もチラホラ出てきたりしてた時期です。

ちょっと悪い男子がモテたりしますよね、

ヤンチャでスポーツがうまい男子。

でも私はそんなのに興味がなく、

学校をサボって高校生と遊ぶようになりました。

高校生の時流行ったものといえば

万引きですね。笑

私も万引きに味をしめ、

あの時みたいに全く罪悪感なく

万引きを常習的にしていました。

買えるお金を持ってても払わない

その繰り返しです

そして、ついに

見つかりました。

忘れもしないド〇キで。

ド〇キで万引きをすると

ピーっとなり入口が閉まり外に出れなくなるんですよ。

そして店員さんが来て、

裏に連れていかれます。

めちゃめちゃ心臓バクバクしました。

盗むつもりはなかった

お金を払う気だった

ほら！お金ここにあるでしょ！

そんな事をずーっと言っていましたが

聞き入れて貰えず、

親、学校、全てに連絡されました。

全く反省していない態度に

お店の方は怒っていましたが

担任の先生と親が来てくれて

必死に謝ってくれたおかげで

警察は呼ばれずに済みました。

帰り道の車で

母は、私に怒りませんでした。

ただ一言

私が悪かった。

そう言いました。

私は何も言い返すことができませんでした。

ただ、その時の母の悲しげな顔を見て

もう二度と盗みはしない

そう誓いました。

今まで散々言われてきたのに

なんでその時は聞かず

その時は聞いたのか

よく分かりません

ただ、胸が苦しくなりました。

盗みは癖になる

1回だけ

その1回をやってしまうことが

だめなんだ

1回目は怖くて

2回目はバレなかったから恐る恐る

3回目にはもう心もドキドキしなくなって

4回目はもう自分のもののように盗る

まるで薬物みたい。

これって、どんな事にも共通することだと思います。

どんな悪いことも1回だけ

その1回がダメなんです。

1回だけならいい、絶対にそんなこと

思わないでください。

その1回のせいで

人生終わることだってあります。

1回目の良心、

忘れちゃいけません

そして悪いことをしている人がいたら

見逃してはいけません。

その人は麻痺しています。

もう善悪の区別がつかなくなっているんです。

人をだますことも

薬も

盗みも

DVも

麻痺を治す治療をしてあげなければいけません。

大切な人がもししていたら

麻痺の治療をしてあげてください。

私の麻痺も治して欲しいなついでに