第9話 鬼2vs磯崎昇
まさかこの歳になって、全速力で走ることになるとはーー。
俺は走るのが大っ嫌いなんだーー。磯崎は走らずに捕まらない方法を考えた。
しかし、隠れる場所もない。
そして逃げる体力もない。
始まってすぐに、諦めを感じていた。
とりあえず少しの間はーー。
そう考えているうちに、鬼2と書かれたハッピをつけた男が、近づいてきた。
「ーーうわぁぁ、、ちょっと待ってよー」
磯崎は走り出した。
準備運動も何もしていない体で。
ーー鬼ごっこなどと言う問題をクリアしなければならないと始めっから、わかっていたらこんな事に参加なんてしなかったのに。
今になって、磯崎は後悔した。
鬼2が迫る。もう目前だ。
磯崎はその場で手を上げた。
「すいません。俺、リタイヤします」
鬼2が歩き始める。
「リタイヤでいいんですね?」
「はい」
これ以上ないくらいの笑顔で、磯崎が言った。
公園内にアナウンスが響く。
「
鬼2に連れ出される様にして、磯崎は公園外に出た。
そして鬼2も公園から外に出ていった。
そこまで走ってもいないのに、息切れが凄いーーもっと体力着けておけば良かったなぁ。
後は、、見ていよう。
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