第15話 月火VSハデス

何だこいつは…!!

さっきから俺の能力が発動するたびに俺の場所が爆発する。更に、崩れ落ちた建物の瓦礫が俺に向かって飛んでくる。

酷いときなんか足が地面に刺さって死にそうになった。なんとか生き延びてはいる。


(くそっ!さっきの不意打ちを食らって動きづれぇ…)

どうすれば勝てる!?


「ははは!さっきから逃げ惑ってばっかじゃジリ貧だよ〜?逃げることしか出来ないんだね!」

楽しそうに笑うハデス。


(こいつは『闇』の人間か…?だから俺を殺そうとするのか…)

「【月弾ムーンショット】!」

月の弾が1発放たれた。それと同時に俺が元いた場所は爆発した。ハデスに向かった弾は飛んできた瓦礫によりそこで爆発した。


「当たるわけ無いじゃん!きゃはははは!」


(こいつはなんで俺を遠くから殺さない…?まさかこいつの能力は…)

「【月光ムーンライト】」

光が差し落ちた。


「!?」

ハデスは上を向き、

「【守れ】!」と風を操り耐えた。

……やっぱりそうか…

こいつの能力は自分の【領域テリトリー】内でなんでもできるんじゃない…自分が出来ることを触れずに起こせるだけなんだ…!

そして日が沈み出した。

俺とハデスは向き合う。


「逃げるだけじゃ勝てないよ?」

「あぁ。だから今から反撃だ。」

「ふぅん…来な!」

「ふっ…!【月影ムーンシャドー】!」

月明かりにより出来た影がハデスに纏わり付く!

それによりハデスはパニックになり能力を上手く使えなくなった。


「な、何だこれは!?」

そして月火は高く飛躍した。

そして、

「【月火ムーンファイアー】ぁぁぁぁ!」

月火の拳が赤く燃えた。

そのまま月火の拳はハデスに…届く寸前で、ハデスは建物の瓦礫を月火に向かって飛ばしていた。


「俺は負けるわけにはいかねぇぇぇぇ!!」

瓦礫にぶつかる寸の所で、月火は身を捻り回避する。

その先にもハデスが瓦礫を飛ばした。

そして壁にぶつかった月火は、迫りくる瓦礫を2個殴り壊した。だが壊しきれなかった瓦礫は直撃。そして、月火は傷を負った。

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