「レムリア」「ブロッサム」作品について設定や制作を語る場

枯木紗世

第1回  裏設定?「レムリア」を知ってる人向けかもしれないグレイス編の捕捉ネタ

 ブロッサム:クラッシュバースの導入編その1、グレイス編が完結に近づいています。主人公の一人であるグレイスと、三つある超存在のうちの一つ「メテオライト」コアを掘り下げるストーリーでした。


 この記事は前作「レムリア」を知っていて、「ブロッサム:クラッシュバース」グレイス編を7、8くらいまで読んだよという人向けのお話です。前作のネタバレが少しあるので、まだの人は気をつけてください。ネタバレ気にしない方や、レムリアのオチがどんな話だったかうっすら知りたい方はぜひ読んでいってください。


 前作をお読みの方はうっすらお気づきかもしれませんが、メテオライトは前作「レムリア」の世界がそのまま進んでいった後、成れの果てという設定になっています。

 新作「ブロッサム」の中でメテオライトコアは狂ってしまったように書かれていますが、じゃあその中にあったレムリア世界はどうなっちゃったのか……? 滅びたり壊れたりしたのだろうか?

 その答えですが、実はあの中で無事に存在しています(そのあたり心配してくださった人がいたので、ここで捕捉させていただきたく思いました。文章力や説明が不足していて申し訳ない……!)。

 レムリア世界=リプロダクティアはサイクル型の小宇宙として完成しているのでそのままの形で平穏に継続しており、ゆっくりと変化しながら価値を維持し続けています。先人が作った成功例、財産みたいな感じですね。

 広い宇宙でもレムリア以上に超科学の研究が進んだ文明はないくらいです。同じくブロッサムに出てくる「シリウス」がかろうじてそれに比類するくらい極まった存在であり、それらは一旦完結した世界です。

 ですが、レムリア文明はある時期に外の宇宙研究にも目を向けるようになり、MLDの原型となるものを作ってリプロの外側に外殻世界のようなものを作りました。それがメテオライトコアです。

 もともとレムリア世界の最後の形は特殊拳銃の楔形に凝縮された格好になっているわけですが、それの外側に高密度のMLDでカラを作り、そこに別の世界を展開している感じです。だから、大きさも一回り大きくなっています(ブロッサム:クラッシュバースのコンセプトアートで柩が持っているやつがそうです)。

 なので、メテオライトの過去話やグレイスが見たフラッシュバックは、レムリア世界の外で起きたお話のことを言っています。「レムリア」の子供みたいなものでしょうか。

 前作ではCUBE侵食という脅威があったわけですが、本作のラスボスたちはみんなCUBEのような脅威を克服した神々……みたいな設定です。

 ここらへんは、具体的に説明しすぎると「レムリア」を知らない人にとって意味を知らない単語がいっぱい出てきてしまうことになるので「ブロッサム」の中ではふんわりと説明していましたが、実はそういう構造になっていました。

 本来はこういったことは作品外で捕捉するべきではないのかもしれませんが、ブロッサムは別の作品でもありますし、あまり長くレムリアのその後を盛り込むこともできないため、ここで裏設定的に捕捉させていただきました。


 ちなみにじゃあなんであんな事になったのかというと、CUBEとは全く別の問題がMLD外殻世界の中で起きちゃった……という感じです。このあたりは今後の本筋に関わる予定なのでこんなざっくりとした説明だけしかできず、すみません。楽しみにしておいてくださると嬉しいです!


 以上、前作「レムリア」を知っている人に向けた、グレイス編に関する捕捉でした。

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