第6話過疎化の生地
中学生まで過ごしたが,川も生活も自然のまま。
半世紀後の現在は、暴れ川と呼ばれた立谷沢川は、立派過ぎる護岸工事が施されたが、人口は5分の1になった。
農業だけでは生活が成り立たないし、子供の高校通学も大変との事情から町場に引っ越してしまった。
行政的にも私が小学校に入学時代は立谷沢村、中学時代は清川と狩川と合併し立川町となり、つい最近は余目に吸収され庄内町となった。
私は本籍地を生まれた場所から移動して居ないため、住民票の本籍地はここだ。
積雪も3メートルを超すことも有って、道路は良くなったが企業の融資も無い。
お米の収穫も水が冷たいせいか平野部の7割程度だ。
でも山菜のシドキは太く背も高い良いものが生息する。
そこで20人の同級生で男性で唯一今も農家をしている人に現状を聞いてみた。
最近は町の指示で米ではなく麦を植えてくれとの事。
援助金は出るが赤字状態らしい。
立谷沢は山菜を植えた方が将来の為になるんじゃないかと話したら、少し調べてみようと言った。
それっきり話は進んでいないが、岩手県では大きな商売になって居るらしい。
庄内町になって立谷沢はおいて行かれた場所になって居るのかも。
シドキは葉物でゼンマイやワラビと混載すれば、援助金も出そうだ。
折角土地を有しながら非常にもったいないと思ったのは今年に入ってからだ。
これを実現させる事が夢物語であるが、果たしてどうなる事やら。
問題は実際に収穫なるのには5年以上はかかりそうなのが、高齢者の自分達にとっての問題点である。
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