左美濃
十時一分動き出す駒 傷つくことがわかっていても
十時三十分☖4二飛車 わかっていたさ、と心の中で
十時四十五分☗8六歩 快楽を生み出す一手がある
のっしりと玉が上がる角の上天守閣とはよく言ったもの
敵ながら美しいと思うもの駒の捌きと捌く手つきと
駒台の空白はもう終わりだ 一瞬で洗脳される敵たち
ざんざざんざ迫りくる足音 左手で命を逃がしていく
左美濃を愛し続けて二十年そろそろ返事を聞かせておくれ
もう少し君の姿を見たかった詰んだら終わりそういうルール
二十二時五分投了 輪郭のはっきりとした後悔がある
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