燃え尽きた夜

亜済公

第一話 複写蘇生

複写蘇生 0/戯言

 夜は、酷く冷たかった。

 ぼんやりと浮かぶコンビニの明かりに、

 数人の若者が群がっている。

 わたしはふと、道ばたに、

 潰れた蛾を発見した。

 鱗粉にまみれた残骸は、

 どこか、若者たちによく似ている。

 きっと、光に誘われて、

 自動車に気がつかなかったのだ。

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