地平線

誰かの語る正義だとか

誰かの抱える愛だとか

真っ直ぐな想いが衝突して

空に火花が散っている


破壊の音が聞こえて

幼い少年が耳を塞ぐ


聞きたくないよ

聞きたくない

涙に濡れた少年の声は

誰の耳にも届かない


誰が悪で何が闇かなんて

わからなくて

きっと誰もが自分を信じて

歩いていくんだ


だから人は争って

だから人は慈しみあう


想いと想いの行きつく先が


どうか


穏やかな一日が生まれ出る

地平線のその先のように晴れ渡るよう


僕らは今日も

想いを抱える

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