177:ゴーレム準備

名前 村野久伸むらの ひさのぶ

種族 ハイエルフ


天職 魔術士

階位 48

体力 88 魔力 109


天職スキル:【平静】【魔術参】【魔増】【復唱】


=隠蔽=========

天職 迷宮創造主ダンジョンマスター

階位 30

体力 27 魔力 118 


天職スキル:【迷宮】【結界】【鑑定】【倉庫】【収納】

【異界接続】【渡界資格】【言語理解】【次元扉】


習得スキル:

【気配】【剣術】【盾術】【受流】【反撃】【隠形】【加速】【棒術】【拳闘】【手加減】

=隠蔽=========


 とりあえず、現状がこれだ。さりげなく魔術士のレベルも良い感じに上がってるんだよな。

 

 ということで、早速、ゴーレムを倒しに行きたい……とりあえず、その辺何とかならないのか。


「異世界との接続は、扉を閉じることによってどうしても遮断されます。御主人様がそちら側にいることで、こうして連絡は取れていますが、こちらに移動した瞬間に……」


 あ。でもさ、扉を閉めなかったら?


「……魔力が流出しますが……現状何か不具合、不都合は……ありませんね。【異界接続】前は開けていると様々な不具合が生じましたが……」


 え? そうなの? 良かった。開けっぱなしにしなくて。


 とりあえず、ドアスットッパーで扉を閉まらない様にしておけば、シロはこの部屋がノックされたりするのを感知出来る? 


「はい、出来ると思います。範囲は……その部屋周辺……くらいでしょうか」


 よし。それでいこう。というか、早速行こう。連絡が分断されてしまうことが問題だったんだから、それが無ければ……。


 森下さんに3分後にノックして欲しいと頼んで、俺はダンジョン側に入る。扉はストッパーを噛ませたので若干開いている。


「ノックを感知しました。問題ありません。お知らせ出来ます」


 ということで、メイドズに「何か緊急案件があれば、強めに何回かノックして欲しい」と言い残して、乗り込むことにした。


 ……怪しいけど、まあ、うん。説明が面倒くさい。


 まずは……狩場の設定だ。


 テーブルに、ブロックのダンジョンが出現している。


 土台は……前回の蟻さん天国状態のエリア……のままでいいか。まずは、クィーンアントと大量の兵隊蟻を片付ける。今回はゴーレムだからね。


レベル30 ストーンゴーレム

レベル30 ブロンズゴーレム

レベル33 アイアンゴーレム

レベル38 ダークアイアンゴーレム

レベル43 クリスタルゴーレム


 多分……蟻みたいな、ボスとか、一族の設定は無いだろうから……って最初はとりあえず、全部一体でいいや! 笑。悩む必要無いな! うん。


 各一体ずつを広間に設置して。完了と。


「完成」


「はい」


階層ボーナス:迷路レベル1

階層ボーナス:部屋⇔通路レベル1

階層ボーナス:コンセプトレベル3


 まあ、そんなもんだな。


「シロ、跳ばして」


「いってらっしゃいませ」


 うお。なんか違う! なんか良く判らないけどこそばゆい。


 転移して即移動。早速、広間に取りかかる。


「ゴーレムに通常の魔術は有効ではありません」


「判った。まずは……普通に「火球」を……」


 あれ? 結構効いてない? 一番近い、ストーンゴーレムは大ダメージって感じだ。


「やはり……あの、迷宮創造主マスターの魔術は少々高性能すぎるやもしれません」


「そう……かな。っていうか、アレ? 迷宮創造主マスター呼び、なんか懐かしい。シロはそっちの方がいいよ」


「そうでしょうか。ダンジョン内で活動する際には迷宮創造主マスター。それ以外では御主人様とお呼びしようかと思っていたのですが」


 なんて面倒くさい……。


「そんな使い分けしなくていいよ……迷宮創造主マスターで統一で」


 で、俺の魔術の攻撃力が普通よりも高いのは、悪い事じゃない。


 じゃあ、温度を上げて……それこそ、牧野興産の高層階を消し崩した……太陽をイメージした「火球」。ではどうだ!


 ゴーレムが……燃えた。クリスタルゴーレムも、燃えた。鉄筋コンクリートを消し去っただけのことはあるな。

 ただ……多分、ちょっとMP消費が多い。数発しか撃っていないのに独特の疲労感がある。


「その「火球」の温度を上げる……という考え方自体が存在しませんから」


 そっか。まあ、いいや。これで俺の魔術が通用するってことが判った。後は最適化するだけだな。


「よし、問題無いな……」


 さまざまな呪文を放ち、最終的にコスパを考えて、ゴーレムには「爆裂石棘」が最も効果的だと判明した。


 高レベルの敵……レベル43のクリスタルゴーレムも「爆裂石棘」で一発撃破だった。しかも範囲に巻き込めば、複数体いけちゃうと思う。


 これがこのダンジョンシステムの、一番のチート仕様な気がするなぁ。


 何度もチャレンジ可能。DPという消費ポイントはあるものの、安全マージンを稼いで繰り返しクリアすれば、確実に稼ぎの方が多くなる。

 さらにダンジョンからの撤退……それこそ、ヤバい状況になったら即逃げ……瞬間移動でこの部屋に帰ってこれる時点で、ズルイもんな。


 とりあえず、広間の敵構成を変更する。


レベル30 ストーンゴーレム ×5

レベル30 ブロンズゴーレム ×5

レベル33 アイアンゴーレム ×5

レベル38 ダークアイアンゴーレム ×5

レベル43 クリスタルゴーレム ×5


 とりあえず、今回は経験値では無く、素材が欲しい。なので全てを5体ずつ配置。というか、レベル43のクリスタルゴーレムは……ちょっとミスったらHP全部持って行かれそうな差があるんだけどな……。大丈夫なのかな。


 油断しなければ平気か。それこそ逃げちゃえばいいか……。

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