10/7「バイト」
コロナの影響で一年くらいやっていなかったバイト先の定食屋(夜の部)が再開し、今日から再び職を得る。久しぶりで仕事忘れてないだろうかと憂いながら向かったが、そもそもコロナで色々と変わっていたというオチであった。気が付けばバイトの学生も俺しかいないし。
開店から1時間客来ず。やっとのことで来たと思ったら、最早懐かしさすら感じる精肉店のお兄さんだった。店長とお兄さんによるコントじみた会話。お兄さんの持ってきたハンバーグに当然のごとく難癖をつける店長。『解凍して成形しなおしてから車のフロントガラスに投げつけてやる』とかそっち系の語彙が豊富なのがうちの店長である。久々に他人の会話を聞いて心から笑った気がする。
外食店の支援として地域限定の食事券みたいなやつが増えていた。結構お得なシステムで客側としてはいいものだなと思いつつ、接客側として手間が増えたことにうげーともなる。
ここ1年ひたすら家と研究室とスーパーだけを移動してばかりでいた。「ここ最近欝気味で気が滅入っていたのは、変わり映えのない生活のせいだったのかな──」そう思えるくらいにはバイトが楽しかった。
まぁ結局、賄いの飯がまた食えるようになるのが最大の喜びには変わりあるまい。今日の賄いは定番の鶏の唐揚げ定食をお願いした。汁物の芋煮がアホみたいに美味くて、飲んで最初の言葉が「は?」であった。ご飯は当然の権利として山盛りにしたが、ここ最近満腹になるまで貪ってなかったせいで途中吐きそうになりながらの完食だった。
帰りには精肉店のお兄さんに投げつけられそうになっていたハンバーグを3枚渡された。聞けば某ホテルに卸されているような和牛のハンバーグで、色々あって注文がキャンセルされたものがさらに巡り巡って店長のところに来たのだという。和牛のハンバーグを車に投げつけてやると言っていたのか、店長。後で美味しくいただきます。
さて、明日は何を食べようか。
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