第127話 ベロ痛い


スプリットタンというものを自分でやろうとして、痛すぎて断念した。

ただ舌を怪我した人になった。癒着した傷口を見て惨めになる。なんで私は何ひとつ成せないのかと。

大量に流れた血の味が口の中を満たして、それだけが生を実感させた。


それはそうと今日は病院に行った。

雨が降っていたけど、この季節は涼しくなって逆に快適に感じる。

頭の回転が遅くて喋るのが結構詰まる。呂律的な意味ではなく語句選び的な意味で。


帰りに駅の中にある大好きなワッフル屋さんに寄って季節限定のいちごワッフルを買った。

甘いものが好きな恋人はとても喜んでいたし、私も食べたかったので自分への機嫌取りも兼ねて。

もうずっとそれだけ食べてたい美味しさだった。

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