第36話 悪夢

先日は眠りが浅かった。

眠気はあるが、なかなか入眠に至らず…

おまけに少し背中に神経痛があったので、睡眠導入剤の他に鎮痛剤も飲んでいたが今度は気持ちが興奮して収まりが悪かった。

しかしもう既に薬を2種類飲んでいたので、とりあえず痛みが取れれば眠れるだろうと思って眠ることに集中した。


現実時間にしてみればそう長くない時間だと思う。

多分30分も経たないくらいだろう。

夢を見た、最悪な夢を。

またあの職場で無理やり働かされる夢を。

いくらもう嫌だと言っても聞いてくれない。

怖い上司に怒鳴られ怒られ、小言や嫌味を言われるあの日々が戻ってきてしまった。

幸いにもそこから先に進む前に、体が反射でビクッと動いて覚醒することが出来た。

目が覚めると息苦しさと強烈な吐き気に襲われて思わずえづいた。うぐっ、うえぇと言いながら内容物が出ないように必死に我慢した(薬も出てきてしまうから)。

落ち着くために水を飲んで、もう一度寝ようとしたが頭の中で幻聴のような声が響いてうるさい、眠れない。頭が狂いそうだった。

あまり1度にたくさん薬を飲むのは良くないが、仕方ない。最後の切り札の頓服薬を飲んで、ようやく気持ちの昂りや不安が消えて熟睡することが出来た。

原因はわかっている。ここ数日のストレスや出来事がダイレクトに関係している。

よもや、あんな事でこれ程までダメージを受けているとは…やはり他者からの刺激や影響というのは私にとって恐ろしい、脅威のようなものだ。

生きることが嫌になったりはしない辺り、以前よりは良くなった感覚はあるが…

心を癒す事においてジャマが入ると迷惑この上ない。とんでもなく気分が滅入るし治療は後退するしで厄介すぎる。

辛い時は変な意地を張らず、直ぐに薬を飲もう。

用法用量正しく、ね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る