第30話 死にたくなくなった


タイトルを見て驚かれたことでしょう。

うつ病患者が、死にたくなくなったなんて言い出すのはとんでもなく大きな変化ですから。

これには私なりの理由と気付きがあったからです。

以下で語ろうと思うのですが、スピリチュアルや心霊にも纏わる話なので苦手な方は読み飛ばしてくださいね。








以前までの私は、私が死んでしまったら悲しんでくれる人の為にギリギリ生きていました。

両親や弟妹、パートナーを悲しませたくないというのが1番大きい理由でした。

しかし依然生きづらさを感じたまま生きるのはとんでもなく辛くて毎日死んでしまいたいと思ってました。本当に絶望の日々でした。

そんな私の中には、以前語ったようにこの世は地獄で天国は信じられないほど綺麗な世界なんだという考えがいつしか生まれました。

信じるも信じないも自分次第な話しですが、その考えは半分当たっていたのだと私は確信しました。


私は死こそ安寧で救いだと思っていました。でも自殺して死んだ後にいいことが待っている気は何となくしなかった…何故かは分からないけれど。

そしてとあるブログにたどり着きました。

【死後の世界はどうなっているのか】

このタイトルにとても惹かれました。

果たして私がこの人生で得た考えは正しかったのか、答え合わせをしたかったのだと思います。

結果はこうでした。


・この世は人にとって魂にとって非常に不快な場所

・あの世(浄土)は清らかで争いもなく恵まれている

・自殺した霊は地獄や暗闇ではなく、長い時間当時の思念と向き合わなければならない

・死とは肉体という服を脱ぎ捨てて本来の魂の形になっただけに過ぎない

・この世には魂の成長のために修行をしに生まれてきたので、忘れているが人生においての目標というものを自分で定めている

・魂にとってこの世で生きている時間は寧ろ一瞬で、浄土で過ごす時間の方がメインである


など、他にもまだまだありましたが概要はこんな感じでした。

自殺してもいいことは無いどころか…長い間ずっとずっと苦しんだ果てにようやく浄土へ行けるかどうかということらしいです。

そこから私が導き出した答えはこうです。


「自殺しても苦から解放されないなら、意味ないじゃん!!!!」

「寧ろ生きてる時より苦しい時間が何百倍にもなるなら死ぬまで生き抜くわ!!!!」


不思議なことに私はこれを理解した瞬間に、全く死にたくなくなりました。

そして自分から成長を望んで生まれてきたなら、死によってそれを無駄にすることは勿体なさすぎる。

それならば自分の生まれてきた意味を今1度考えて、人の役に立つために何がしたいのか…何が得意なのかを理解して生きていこうではないか。

そしていつか浄土に還る時まで、精一杯鍛錬しようではないか。

そう思える考えに出会えて、よかった。

今すぐにこの病を克服して元気になることは難しいと思うが、私は大きな一歩を見つけることが出来たと思う。

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